二年前、健康診断を受けてからは、老後の健康に不安を感じるようになりました。
診断の結果、血圧が最高血圧一五〇最低血圧は九〇でした。
また、コレステロール値や血糖値も比較的高めで、このままの生活を続けていたら、動脈硬化や心臓病、脳卒中などのおそろしい病気になりかねないといわれたのです。
「高血圧なんです」と人に言うと、「お酒は好きなんですか」とか「体重が増えましたか」と聞かれます。
確かに若いころは、肉や揚げ物などの料理をよく食べましたが、年齢が上がるとともにあまり好きではなくなりました。
子供が二人とも大学進学のため東京に出ていってしまいましたので、最近は、完全に和食中心の食生活になっていたほどなのです。
身長は一五二cmで体重は四八kgと、決して太っているほうではありません。
医師とも話しあったのですが、高血圧はさまざまな要因がからみあって発症し、なかなか原因をつかめないケースも多いのだそうです。
医師からは「とりあえず食事療法をすることになりますが、もし効果がないようであれば降圧剤を試してみましょう」と言われました。
食事療法を試して二カ月ほど経ったころから、塩分を控えた味つけや野菜中心の献立以外にも何か積極的に試してみたいと思うようになりました。
そこで、中国茶でなにか適当なものはないかと調べることにしました。
数年前、主人と台湾を旅行したときから、中国茶には興味を持っていたからです。
中国茶の興味深い香りに魅せられてしまっていたのです。
しかし、飲み始めて二カ月経って検査を受けると、何と、最高血圧は一二〇、最低血圧は八〇まで下がっていました。
医師も「どうしてこんなに下がったのだろう」と不思議がっているようでした。
コレステロール値や血糖値も同時に下がっていました。
もちろん同時に、減塩と野菜食も続けましたが、ここまでうまくいくとは思いませんでした。
こうして、一時は正常な値となったにもかかわらず、すっかり安心してしまった私は、飲むのをしばらくやめてしまいました。
すると、最高血圧一三〇とまた少し上がってしまいました。
これは、それほど高い値ではありませんが、持続しなければ効果がなくなってしまうことを実感しました。
生活習慣病を治す難しさについて思い知った気がします。
私は、羅布麻茶という中国茶を飲む毎日を送っています。
羅布麻茶の効果を持続するためには、毎日一L程度飲まなくてはなりません。
そこで、そのためにいろいろ工夫して取り組んでいます。
私は、二〇代のころから血圧が高く、健康診断のときは医師から「あなたはこのままいったら、かならず何らかの成人病にかかります。
」と言われ続けてきました。
最高血圧は一四五、最低血圧が一〇〇と特別高いというわけではないものの、お酒も飲んでるし、年齢からいってこんなものだろうと特に気にとめてはいませんでした。
医者からも指導された減塩料理や適正な運動を持続させるのは、なかなか難しいことです。
頭の片隅では何とかしなくてはいけないのかなと思いつつも、そのまま四〇代に入りました。
しかしそのころ、私の家族に事件が起こりました。
父親が、心臓発作で倒れ、心臓のバイパス手術を受けたのです。
幸いにも手術は成功しましたが、その後も入院することになりました。
父は四〇代から糖尿病を患っていました。
重い症状ではなかったのですが、放置しておいたために、六六歳で手術する前は血糖値が三〇〇を超えていましたし、最高血圧が二二〇、最低血圧も一〇〇くらいありました。
一緒に暮らしてはいませんでしたので、父の体調は知らなかったのですが、母の話では、駅から家に向かう途中にある、二〇〇メートルほどのゆるやかな坂を越えるにも、二回くらいは途中で休まなければ登りきれなかったそうです。
またそのころの父は、動くのが辛いだけではなく、ひどい頭痛にもおそわれていて、寝ていても部屋がぐるぐる回るような感覚があったそうです。
バイパス手術をしてから二年後、すい臓ガンで父は亡くなりましたが、病院で静かに横たわっている父を見ていると、とても悲しい気持ちになりました。
また、ずっと側で父を見てきた母の顔はぐったりと疲れていました。
この母の姿を見て、私までもが母に悲しい思いをさせてはいけないと強く思ったのです。
食事療法といっても、働いているわけですから、急激に摂取カロリーを落とすわけにはいきません。
なるべく塩分を控えて、野菜を多くとることを心がけるのと同時に、健康飲料を探しました。
そのとき、健康雑誌を見て出会ったのが、羅布麻茶という珍しい名前の中国茶だったのです。
飲み方は簡単で、ティーバッグに熱湯を注ぐだけです。
まず朝夕の食事のときに飲みます。
しかし、羅布麻茶に含まれる薬効成分の効果を期待するためには、一日一Lは飲まなくてはなりません。
味は大変飲みやすくウーロン茶に近いものだとはいっても、ただ普通に飲んでいるだけでは飽きて長続きしません。
そこで私は、妻に協力してもらい、飲み方を工夫することにしました。
仕事がきついときはハチミツなどを加えて疲労を回復させるようにします。
また、レモンのスライスや市販のレモン果汁を加え、味に変化を持たせるようにします。
ときには、晩酌で焼酎を飲むときに、羅布麻茶で割るようにします。
もちろん、お酒は飲みすぎるとかえって身体を壊してしまいますから注意しています。
また、寝る前に飲むと効果的といいますので試しています。
カフェインが入っていないので、眠れなくなる心配はありません。
羅布麻茶は、ほかの中国茶と比べ飲みやすく、くせが少ないので、工夫した飲み方ができると思います。
こうした生活を送るうち、次の年の健康診断のときには、最高血圧は二二五前後、最低血圧が八五と正常の基準内になっていました。
もちろん、二年経った今でも、毎日羅布麻茶を飲んでいます。
父のことは、今でもときどき思い出すことがあります。
おそらく父があのような最期を迎えたのではなかったら、私も不摂生を続け、いずれは父のようになっていたかもしれませんそして、一緒に暮らす家族のことを考えると、健康であることの大切さが身にしみてきます。
聞き慣れない名前ですが、「羅布麻茶」は、中国西部から北西部にかけて自生するキョウチクトウ科の宿根草で、血圧降下に効果があるということで人気があります。
味は、紅茶とウーロン茶の中間のような感じで、大変飲みやすいのが特徴です。
ケース4のSさんも試していらっしゃいますが、味覚が日本人好みであるため長続きしやすいということはあるでしょう。
また、レモンやハチミツを加えてパックした羅布麻茶を試してみるのも飽きがきません。
中国の人たちは、羅布麻茶に鎮静作用や強壮作用のあることを長い経験から知っていて、古くから健康茶や民間薬として用いてきました。
今でも、暑い夏に激しい労働をする農民たちは、ほてった身体を冷やしたり、めまいを防いだりするために、羅布麻茶を飲んでいます。
羅布麻茶の成分は、カルシウム、鉄などのミネラルやアントラキノン、アミノ酸、塩化カリウム、多くのフラボノイドなどが主なものです。
フラボノイドは、いろいろなお茶に含まれてその種類もさまざまですが、羅布麻茶だけに含まれるフラボノイドにイソクエルシトリンとハベロサイドがあります。



